炭水化物、、、悪者のイメージはないでしょうか?
炭水化物は食べると太るというのが現在の多くの人の認識だと思います。
しかし、実際には、炭水化物を食べると太るというのは間違った考えてです。
今日はそのことについて書いていきましょう。
なぜ、炭水化物は太ると言われるのか?
「炭水化物を食べると」、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
それが本当なのかを見ていきましょう。
炭水化物と水分
炭水化物から摂取した栄養分は、体内に取り込まれると肝臓や骨格筋にグリコーゲンとして蓄えられます。このグリコーゲンはその質量の3~4倍の水分と結びついています。
そのため、ちょっと炭水化物を摂りすぎてしまうと、その水分量に合わせて、体重が増えるのです。その結果、「炭水化物を多く食べると太る」から「炭水化物を食べるのをやめよう」となっていったわけです。
「炭水化物を減らすことで痩せる」、これは、身体の中の水分がなくなっていく、ということを言っているのです。実際に、余剰になりすぎた糖質は体脂肪になりますが、よほどの不摂生をしない限りは、体脂肪へ変わることはなさそうです。
アメリカの研究でこのような研究があります。
360g~390gの炭水化物(糖質)に対して、脂肪合成は3〜8gしか起きなかったという報告がされています(2001年:アメリカ臨床栄養学学会)。
ほぼ絶食に近い1日405Kcalのカロリー制限のダイエットを4日間行った実験では、「減った体重の3~4kgは水で、体脂肪はごく僅かしか減らなかった」という結果が出ています
このデータからも分かるように炭水化物(糖質)が脂肪に変わることはめったいと考えられます。
リバウンド
炭水化物を制限することで飢えた身体は、食事を元に戻していくと、急激に体重を戻していきます。その体重の戻し方が、グリコーゲンを体内に蓄えることによる水分量の増加と、次に来る飢えに備えて、最も身体の中で貯蓄しやすい「体脂肪」の増加という反応をすることで、体重を戻していきます。
炭水化物の制限を長期間行うデメリット
今日ご紹介するのは、その中でも心臓に関するデメリットです。
米国心臓病学会学術集会で発表された研究によると、1日の総カロリーのうち、炭水化物の摂取量を45%未満に抑えている人は、心房細動や不整脈が起こる確率が高くなると言われています。
特に極度の炭水化物制限を始めてから1年後から、頭痛や下痢などの副作用が出ることが分かってきており、長期的に行うことの問題があることがアメリカ合衆国農務省より報告が上がっています。
炭水化物の制限については、リスクを知らずに行っている人、夜だけ糖質制限を行っている人など様々だと思います。
今日お話ししたような内容のことを少しずつでも知っていただければ嬉しいです。