浮指を治すのに、タオルギャザーがおススメでない理由

『足の指が浮いちゃうんですけど、これって治りますか？』

 

という質問がありました。

 

皆さん、なんとなく知っていると思います。

 

「浮指が良くない」ということを。

 

浮指になる理由はご存知でしょうか？

 

①靴のサイズが合っていない（もしくは、合っていなかった）

②立ち方が悪い

③足首が硬い

 

この辺りが浮指になる原因と考えられます。

 

■浮指になる原因

 

①靴のサイズが合っていない（もしくは合っていなかった）

　特に大きい靴を履きがちな人は、靴の中で足が動かないように指先を浮かせて動かなくしてしまいます。

　そのため、常に、爪を靴の天井にぶつけるようにしているので、足の指が浮いてきます。

　大きめの靴を買わざるを得ないときは、靴紐をしっかりと結ぶ、インソールなどでサイズを調整するなど工夫をするようにしましょう

 

②立ち方が悪い

　立っているときの重心の位置によって浮指になりやすくなります。踵に重心が行き過ぎていて、つま先が浮いている人は浮指に　なる筋肉の使い方を身体が覚えてしまうので、気をつけましょう。

　真っすぐ立っているときに、つま先重心、踵重心を交互にやってみて、指先が握ったり、浮いたりしない自然な場所を見つけましょう

 

③足首が硬い

足首が硬く、背屈（足の甲をスネに近づける動き）ができない人は、背屈をしようとして、足の指を浮指方向に使う筋肉をたくさん使ってしまいます。

この場合、いくら浮指にならない対処方法をたくさんやっていたとしても、結果が出ないことが多々あります。

 

■タオルギャザーがおススメでない理由

 

タオルギャザーがおススメでない理由は、いくら指を曲げる（屈曲させる）運動をたくさんしたとしても、指を上げる（進展させる）筋肉が硬ければ、反対方向へそれぞれがアクセルを踏んでいるような状態になってしまい、意味のないものとなります。

また、足の構造上、指先側から何かを引き寄せる動作よりも、指先を起点にして、踵が近づいていくことが大切です。

 

一方、リハビリ初期や屈曲させる筋肉が機能しておらず、刺激を入れたいだけであればおススメです。

 

 

■浮指を治すためにやってほしい、意外な筋膜リリース

浮指を治すためにやってほしい意外なことがあります。

 

特に「③足首が硬い」で悩まれている方には試してみていただきたい内容です。

 

それは、足首のストレッチなどではなく、スネの筋膜リリースです。

スネとは、弁慶の泣きどころという階段で転んで打ち付けたらめちゃめちゃ痛いところです。

その骨の外側にある「前脛骨筋」という筋肉です。

この筋肉をリリースしてみて、その後に、ふくらはぎのストレッチをやってみてください。

 

前脛骨筋のリリースはこちらの動画から

 

ふくらはぎのストレッチはこちらの動画から

 

■最後に

浮指は大人だけの問題ではなく、お子さんの問題でもたびたびあげられることがあります。

ケアの方法を間違えるとやっても意味のないことも多いので、一度プロにみてもらうことがおススメです。